沼津の校区BOOK(仮)

Project member

原清人

矢田美紀

土屋敦(リーダー)

 校区BOOKは沼津の歴史を掘り下げていくことで自分のアイデンティティーを確認し、過去に学び未来に繋げ、市民が世代を超えて絆を深めていくことなどを目的とした本を作ることからスタートしました。当初は「沼津 HISTORY BOOK」という名称で、沼津の歴史を中心とした沼津に住んでいる人たちに向けた位置づけの本として企画の話し合いが行われていました。しかし歴史を掘り下げた内容の本は過去に幾つも出版されており、なかなか多くの市民が手に取って読むものは少ないように思われ、一部の人にしか読まれていないというのが現状で、そこへ更に歴史に焦点を当てた本を作るのはどうかという疑問が生まれました。

 

 そこで、再度本を作る意義や目的について何度も話し合いを重ねました。その中で他県から沼津に移り住んで来た方の「校区」の話がとても興味深い話でした。昔から沼津に住んでいる人はなかなか気がつかず当たり前のように思っていたことですが、他県から沼津に移り住んできた方にとっては、沼津という街は「校区」に対する意識や愛着がとても強い街だと感じたそうです。沼津には17の中学校の通学区域があり、この17の通学区域を「校区」と言います。沼津では成人式を校区単位で行ったり、校区祭(こうくさい)という老若男女誰もが参加できる校区単位で行われる町内別大運動会のようなものがあります。この話から同じ沼津市でも校区ごとに特色があり、街の景色や住んでいる人の雰囲気に違いがあることに改めて気づくことができました。

 

 更に話し合いを進めていく中で、沼津の方との結婚を機に沼津に移り住んで来た方の話を聞く機会があり、沼津に移り住んできた当初は、ひとりぼっち、友達ができない、寂しい、不安、地域になじめないという内容でした。気になる話だったのでもう少し調べてみるとこのような想いをしている人は意外と多いということが分かりました。またこの話をきっかけに沼津に移り住む人について沼津市役所の企画政策課に足を運び話を伺ったところ、沼津市への移住促進活動は活発に行ってはいるものの、移住して間もない方々へのフォローがまだ十分に行き届かず、今後考えていかなければならない課題の一つということでした。

 

 そしてこの他県から移り住んでこられた方々の二つの話が本を作る上での大きな核になり、この本を沼津に移住してきたばかりで多くの悩みを抱えた人、これから沼津に移住を考えている人を対象にし、少しでも悩みや不安が解消できるように地域で行われていることや地域で繋がることができる人や場所といった情報を上手に届ける手段となるような位置づけにしていこうという結論に達しました。そして本の名称を「校区BOOK」とし、沼津の大きな特徴である17の校区に区切った本にすることで、より詳しく沼津の人や暮らしや地域が紹介できるのではと考えました。観光ガイドや食べ歩きマップ、イベントガイドのような情報誌とは一線を画し、本を手に取った人が地域の人々や暮らしの中に加わり、繋がることのできる本にしたいと思います。また移住してきた人たち同士の交流の場も検討していきたいと考えています。この本はあくまでも移住してこられた方やこれから移住を考えている方に沼津という街を知って頂き、様々な人と繋がることで沼津という街での暮らしを充実したものにして頂く一つのきっかけです。この本があることによって日々の暮らしに役立ち、さらにこの本によって移り住んで来られた方と地元の方、移り住んでこられた方同士が繋がり、沼津の街がより一層活気のある街になればと思います。

 

 この本の「校区」というアイデアの元となる話をしてくれたのは、他県から沼津に移り住んだ方です。また、移住者や移住を考えている方に役に立つ本にしようという方向性が決まったのも結婚を機に沼津に移り住まれた方の話からでした。不思議なことにこの本はすでに制作過程から沼津に移り住んで来られた人と沼津で生まれ育った人が繋がっています。言い換えれば移り住んで来られた人とここで生まれた人が繋がることによって作られていく本です。この本は私たちだけでは作ることはできません。校区にお住まいの方々や沼津を離れ市外や県外にお住まいの方々にご参加頂き、校区のことや沼津のことについて様々な角度から意見を出し合い、皆さんと一緒にこの本を作りたいと思っています。

 

 そうして一緒に作られていくこの本は、本を手にした人をまた別の人に繋げ、繋がりの輪を更に大きく広げていくことになるでしょう。これからもこういった出会いや繋がりが途切れること無く、沢山の人々に波及し、人と人との関係がより良い方向に進んでいくことを願います。

​現在、沼津第二校区のBOOKを編集中!

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